自然の力を利用した生体で骨を接着できるのりInfo
皆さん、こんにちは😊
サラヤ本町歯科クリニックです💚🦷🤍
３月は、受験・卒業シーズンですね💐
まだまだ肌寒い日が続きますが、感染症などには気をつけてくださいね😊
さて、今回のテーマは「自然の力を利用した生体で骨を接着できるのり」についてです。
前田理事長にお話をお伺いしました🙌🏻✨😉
血液や体液など水分が豊富にある生体の中で骨を接着することは至難のわざとされてきました。ところが 海中で生活している生物、例えば貝のなかにはもっと厳しい条件でしっかりと岩にくっついているものが存在します。このことに興味をもってそのメカニズムを解明し、その過程を人工的に再現したアメリカの研究者がいます。
彼らは2014年にその方法を確立し製品化し（Tetranite: R絵vBio 社）、その後動物実験などを繰り返して、実際の効果と安全性を確かめています。
この材料は活性化させると生体の中で約15分で硬化してしっかりと接着効果を出すばかりでなく、時間がたつと生体由来の組織と置き換わることが確認されています。
例えば、歯を抜いた直後にインプラントをすると 場合によってはインプラントがしっかり固定できない場合がありますが、このような場合でもこの骨のりを使用すると仮の歯をつけれる状態までインプラントを固定することができることが最近報告されているのです（Norton MR,2023）。
何気なく見過ごしている 生物や植物の生態には、現在の科学技術ではとうてい及ばないようなことを簡単になしとげている場合が数多くあります。例えば 植物が行っている光合成はまだまだ人工的には再現できていないのです。
日ごろからもっと自然に敬意をもって細かく観察して、そこから学ばなければなりませんね。
～おいしい食事をいつまでも食べられるように～
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