口腔ケアは高齢者の介護費用を削減する!

口腔ケアは高齢者の介護費用を削減する!Info

第6回日歯シンクタンクカンファレンスが昨年12月12日に開かれたカンファレンスで大学での私(前田)の後任である大阪大学大学院歯学研究科有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座の池邉一典教授が「大阪大学の健康長寿についての学際的研究」~特に認知機能について~と題して講演されました。

その中では「嚙む力に関しては、その値が高い人は、認知機能の低下傾向も緩やかであり、さらに関連する多くの因子を統計学的に調整した上でも、噛む力や口腔機能は認知機能の低下、心理的・身体的フレイルと関連性がある」としています。
またそれだけではありません。これらの研究データに基づいて考察すると、医療費と介護費について「85歳以上の超高齢期には、医療費は微増であるが介護費は激増する。一方、歯が多いと介護費は少なくなる傾向がある」ととした。介護費の増加が主に認知症によるものと想定した上で、歯科は、介護負担の軽減に大きく貢献できる」可能性を示しています。
(日本歯科医師会メールマガジンより改変引用)